【vol.81】その作者、名を沙村広明。間違いなく変態。『幻想ギネコクラシー』。

-古本屋ATrACT-漫画図鑑vol.81

幻想ギネコクラシー

作者:沙村広明
巻数:全2巻(短編集)
発表年:2014,2017
出版:白泉社

奇想天外空前絶後前代未聞な報われず救われないどうにもこうにもな物語が長短計12本(第一巻)&奇想天外空前絶後前代未聞な報われず救われないどうにもこうにもな物語が長短計12本(第二巻)。沙村広明史上サイコ─の眼つきが悪い美女満載これでもか!なコミックス。カバー他描きおろし多数。

この作者、名を沙村広明。間違いなく変態。

およそ常人には思いつかないアイデアがこれでもかというほど詰め込まれたショートギャグ短編集!(一部ギャグじゃないけどそれはそれでぞっとしたりほっとしたり。)

漫画家を目指す心友の家に遊びに行った別れ際に「コレ、オススメだから」と言って渡された本作。心友である彼もまた変態であるということを私は忘れていたのだ。

とにかくナンセンスでハイセンスなお話の連続よ。

個人的には、神の息子の天地創造やり直し『新世紀ゴッドスレイヤー』、『殺し屋リジェの追憶』というタイトルからは想像もできないくらいの津軽弁ギャグ短編、コロポックルの尋常ならざる妊娠と人類の神秘を描いた(もちろんギャグ)作品『ホモ・ロフィス』シリーズが好みだ。

そして、だいたいのお話に裸の女性が登場しますがそれはまた別の話…ではなく寧ろそれがメインな節アリ。とりあえず裸。

…結局、面白かった。

総評:78%

オススメ度:★★★☆☆