【vol.9】日常と非日常が混ざり合う感覚が何とも心地良い。『暗殺教室』

-古本屋ATrACT-漫画図鑑vol.9

暗殺教室

ある日突然、進学校「椚ヶ丘中学校」の成績・素行不良者を集めた3年E組の元に防衛省の人間と、人間ではない謎の生物がやって来た。
マッハ20で空を飛び、月の7割を破壊して常時三日月の状態にしてしまった危険な生物は「来年3月までに自分を殺せなければ地球を破壊する」ことを宣言したうえ、「椚ヶ丘中学校3年E組」の担任教師となることを希望した。

先生を暗殺しなければ、地球が滅ぶ。
学園モノに絶対に相いれない「暗殺」というとんでもないスパイスが放り込まれた。
日常と非日常が混ざり合うなんともいえない感覚が何とも心地良い。

思っていたよりだいぶギャグ寄りで凄くコミカルな感じでびっくり。
殺せんせーはむちゃくちゃ良い先生してるし、落ちこぼれの集まりである3年E組の成長っぷりにも胸が熱くなった。
殺せんせーと3年E組の生徒たちとの奇妙な関係性から目が離せない。

マッハ20で動き、変形自在の超人・殺せんせーをどう「暗殺」するのか…!
普通に相手をしていても埒が明かない。「暗殺」への各々の戦略もこの作品の見どころだ。

そして、流石の伏線・構成。最後まで綺麗にまとまっていてビビった。

総評:81%
オススメ度:★★★★☆

作品データ
タイトル:暗殺教室
作者:松井優征
巻数:全21巻
掲載:週刊少年ジャンプ
発表年:2012~2016
出版:集英社