-古本屋ATrACT-小説図鑑vol.10
ビブリア古書堂の事件手帖〜栞子さんと奇妙な客人たち〜
作者:三上延
発表年:2011
出版:アスキーメディアワークス鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋「ビブリア古書堂」。そこの店主は古本屋のイメージに合わない若くきれいな女性だ。残念なのは、初対面の人間とは口もきけない人見知り。接客業を営む者として心配になる女性だった。だが、古書の知識は並大低ではない。人に対してと真逆に、本には人一倍の情熱を燃やす彼女のもとには、いわくつきの古書が持ち込まれることも、彼女は古書にまつわる謎と秘密を、まるで見てきたかのように解き明かしていく。これは“古書と秘密”の物語。
「人の手から手に渡った本そのものに、物語があると思うんです…」。
古本に関わる人たちの物語を解き明かしていく。
古本への愛が感じられる暖かいお話でした。