-古本屋ATrACT-小説図鑑vol.22
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。②
作者:渡航
イラスト:ぽんかん⑧
発表年:2011
出版:小学館相も変わらず、ひねくれ者故に友達も彼女もいない高校生・八幡。毒舌残念美少女の雪乃、ちょっぴりおバカな結衣と美少女2人と奉仕部で過ごすも、だらだらとマンガを読むなどする日々。
リア充とはほど遠い0点の青春を送る八幡たちに奉仕部に持ち込まれた新しい依頼は、クラス内での「事件」の解決だった!?
得意技はクラス内で気配を消すことと人間観察。適職は忍者と豪語する八幡の能力が発動!?
どう考えても頑張りどころを間違え、さらに加速するひねくれ男のダメ青春。新キャラ登場&八幡の妹・小町も活躍の第二弾登場!
走り出したら止まらない、それが「スピード」と「青春ラブコメ」。
昨年(2016年)、私が人生で初めて読んだライトノベル『やはり俺の青春ラブコメは間違っている』第1巻。
その間違いなかった面白さに圧倒され、「この小説がやばい!2016」第2位を受賞。
その勢いのまま、つい第2巻も手に取っていた。
美少女ふたりと部活をしても、ラブコメ展開にはちっともならない。
携帯アドレス交換しても、メールの返事が返ってこない。
とっても可愛いあのコは男子。
個性という名の残念さをそれぞれ抱え、
相変わらずリア充の欠片もない0点の学校生活を送る奉仕部の部員たち
―冷血な完璧美少女・雪乃、見た目ビッチの天然少女・結衣、
そして「ひねくれぼっち」では右に出るもののいない八幡。
第2巻では、そんな青春の隔離病棟・奉仕部に初めて事件っぽい依頼が飛び込んできた。
チェーンメール問題,帰宅が遅い女子高生…
そして、「優しい嘘」。
何とも青い事件が続々と。
高校一の捻くれ者・八幡は、如何に事件を解決するのか…
と、なんかシリアスっぽく書いてしまったが、
今回もコメディ満載。
もう、著者・渡航のコメディセンスに夢中です。
知識量も言葉選びもキャラづくりも、ピカイチな。
汗っかきに対して、「お前古代中国だったら塩の密造で処刑されてんぞ」ってツッコミ、知的で素敵。
八幡の青春のダメさが加速して行く!
さて、ぼっち八幡のトラウマもちょくちょく垣間見え、次第にシリアスになっていくのではないか…
と期待半分不安半分に見守っている。
青春っていうのは、面倒だ。