人気作家’ヨシタケシンスケ’オススメ絵本ランキング!無限の想像力に、もう、ほっこり。【in 立川まんがぱーく】

どうも、ごろごろごろごろマスター・吉野シンゴです。俺よりごろごろできちゃう人はこの世にいないと思う。

私が余りにもごろごろしていたもんだから、手に負えなくなったのでしょう。私は「余りにもごろごろし過ぎ罪」に問われ、可愛い後輩たちは私を合法的にごろごろできるところに連行していきました。

「立川まんがぱーく」(https://mangapark.jp/)

はい、後輩たちに連れてきてもらったこの「立川まんがぱーく」。元・立川市役所であった施設を再利用してつくられた漫画の楽園。市役所の本棚に漫画を詰め込めるだけ詰め込んだ結果、蔵書数は圧巻の4万冊越え。今をときめく新作漫画から『のらくろ』をはじめとする古典的漫画まで、圧巻の品ぞろえ。そんでもって入館料400円。9:00から21:00まで。まるで秘密基地・押入れのようなデザインの個室(?)にて、ドラえもんになった気分。想いの向くまま漫画に埋もれることができます。

入館料400円で一日中。漫画が読み放題!!楽園はここにあったのか…!!
もー、すっごい。本当に楽しい。おれを罪に問うてくれてありがとう…!

連行される前日から私はもう、うっきうきで。なに読もっかなぁ、なに読もっかなぁ、とせわしなく漫画リサーチをしたものです。決めた。俺は『キングダム』を読み切ると。固い決意を胸に開館と同時に私は『キングダム』を手に取り、一心不乱に読み進めました。噂にたがわぬ面白さ・熱さに圧倒され、私は物語に没頭していました。第五巻、物語がひと段落したところで、ご飯を食べに行こうとしたのですが……

13:00…!?

気が付いたら、4時間もの時間が経っていたのです。本当に時間を忘れていた。それにしても、5冊読むのに、4時間…私は、本はとってもじっくり読むので、どうしても時間がかかってしまうのです。このペースでいくと、読破は到底、望めない…。
プラン変更の必要があるな。とりあえずご飯を食べにフードコーナーに向かった私の目に飛び込んできたのは…

絵本コーナー…!?

そこには、またものすごい数の絵本が、所狭しと並べられておりました。そして、キッズコーナーで絵本に夢中になる可愛い子どもたちに、私はなにかとても幸せな気持ちを覚えました。これならば未来の出版界も安泰であろう、とその場を立ち去ろうと思ったその時、また目に飛び込んできたのは…

ヨシタケシンスケ…!?

かねてより気になっていた絵本作家・ヨシタケシンスケの絵本がいっぱい…!!私はキッズスペースにて子どもたちと一緒に絵本を読み耽る道を選びました。なんて微笑ましい光景なのでしょう。

というわけで、前置きが長くなりましたが。「立川まんがぱーく」にて取り揃えられていた’ヨシタケシンスケ’作品をぜんぶ読んできました。噂通り、あまりにも面白過ぎたので、コレは紹介せずにはいられません。ヨシタケさんの絵本を手に取るきっかけとなれば幸いです。

では、行ってみましょう。
‘ヨシタケシンスケ’オススメ絵本ランキング!

 

第7位:「つまんない」を考え抜く、とっても「おもしろい」一冊。

『つまんないつまんない』ヨシタケシンスケ

「うーん…なんか  つまんない。」
なんだか訳もなく「つまんない」って思っちゃうこと、ありませんか??
そんな時は、この絵本を読んでみよう。

「ていうか…つまんないのってだれのせい?」
「どうしてつまんないんだろう。」
「つまんないって、なんなんだろう。」

「つまんない」を突き詰めていく男の子のお話。
ずーっと同じっていうのが、つまんないのかな。自分に関係ないと、つまんないのかな。
男の子の考えはぐるぐるぐるぐる。

「…アレ?「つまんないこと」をいっぱいかんがえるのっておもしろい!」

つまんないを考え抜く、とってもおもしろい一冊でした。

 

第6位:当たり前だと思ってることでも、「もしかしたら、」があるかもしれませんよ。

『りんごかもしれない』ヨシタケシンスケ

テーブルの上にある、一つのりんご。

「……でも……もしかしたらこれは  りんごじゃないのかもしれない。」

もしかしたらこれは、大きなさくらんぼの一部かもしれないし、もしかしたらこれは、何かの卵で生き物が生まれてくるかもしれない。

めぐるめく男の子の想像力になんだか楽しくなってくる。
当たり前だと思ってることでも、「もしかしたら、」があるかもしれませんよ。

 

第5位:「ぼく」は「ぼく」なんだけどな…

『ぼくのニセモノをつくるには』ヨシタケシンスケ

宿題やお手伝い・部屋の掃除…やりたくない事だらけでゲンナリしていた男の子は、良いことを思いつきました。

「ぼくのニセモノを つくって そいつにぜんぶ やってもらおう!」

さっそく男の子はお小遣いを全部使ってロボットを一体買いました。このロボットに、「自分」というものを教えていきます。

まず、サラッと人型ロボットを一体買っちゃうところが面白いですね。

「え~…「ぼくらしさ」!?ぼくはぼくなんだけどな…」

自分について人に教えていくと、なぜだか自分が何なのかよく分からなくなってきた。
けど、ひとつひとつ考えていったら、だんだん「ぼく」のことが分かってきた!
みんなから見たら「ぼく」とぼくしか知らない「ぼく」があるらしいのは大きな発見でしたね。

果たして「ぼく」のニセモノづくり計画は上手くいくのか…??

 

第4位:こんなユーモアのあるお父さんになりたいなぁ。

『ふまんがあります』

女の子が怒っている。何故なら、大人は色々とズルいからだ。

「どうして おとなは よるおそくまで おきているのに、こどもだけ はやく ねなくちゃいけないの?」
「どうして グリーンピースを たべなきゃいけないの?パパだって うめぼし たべられないくせに!」

子どもの不満はいっぱいです。コレに対するパパの対応がまた楽しい。

「じつは、つぎの クリスマスのために、サンタさんから たのまれた ちょうさいんが」…
「もくせいの ごはんは、 ほとんどが グリーンピースらしいから、れんしゅうしておいたほうが いいと おもうんだよ」

誰も傷つけない、優しいうそ。
こんなユーモアのあるお父さんになりたいなぁ。

 

第3位:子どもの自由な発想(イイワケ)に、ニヤニヤが止まりませんよ。

『りゆうがあります』ヨシタケシンスケ

鼻をほじって怒られた男の子。理由は、お行儀が悪いからだって。

「りゆうがあります」

ちゃんとした理由があれば、怒られないんじゃないか。男の子は閃いてしまいました。

「ぼくの ハナの おくには スイッチが ついていて、 このスイッチを たくさん おすと、あたまから 「ウキウキビーム」が でるんだ 。 このビームは、 みんなを たのしい きもちに することが できるんだよ。」

そこから何か怒られる度に、男の子は理由を付けます。

とにかくもー、トンデモな発想が可愛すぎる!屁理屈大好き芸人の私には、トンデモ理屈をつくってしまうこの子の気持ちが痛いほどに分かってしまい、この子をぎゅーっと抱きしめずにはいられませんでした。本を抱きました。

子どもの自由な発想に、ニヤニヤが止まりませんよ。

 

第2位:なつみちゃんが何の真似をしているか当ててみてくださいね。

『なつみはなんにでもなれる』ヨシタケシンスケ

もう夜。寝る時間なのに、なつみちゃんがなにかの真似をして、それをお母さんが当てるゲーム開幕!

うっきうきのなつみちゃんのモノマネと、やる気のないお母さんの解答の温度差が楽し過ぎる。
あとなつみちゃんのモノマネの(低)クオリティがナイス過ぎる。
最終的に「~なきもち」みたいな感じになっちゃうし、モノマネとは…??

自由ななつみちゃんに癒されっぱなしです。

発想力を十二分にはたらかせて、なつみちゃんが何の真似をしているか当ててみてください。

 

第1位:かんがえなきゃいけないことが いっぱい あるなあ。

『このあとどうしちゃおう』ヨシタケシンスケ

しんだおじいちゃんの残した「このあとどうしちゃおう」と書かれたノート。
そこには、死んだ後の楽しい予定がいっぱいだった!!

死んだらしばらくは透明になって様子を見る。気が済んだら天国に。天国はなんでもあるしなんでもできる!神様と空を飛ぶ!

おじいちゃんのノートがワクワク過ぎる!
「みんなにつくってほしいきねんひん」コーナーが大好きでした。
「おじいちゃんのハナウタCDベストばん」と「おじいちゃんカード(88しゅるい)」が特にツボ。

おじいちゃんすごく楽しそう。
だけど、もしかしたら、ほんとはすごくさみしくて、こんなノートをつくったのかも…?

「じぶんが しんじゃった あとのことを かんがえようとすると いま いきているうちに やりたいことが いっぱいあることに きがついた」

死を見つめて、今を懸命に生きる。今まで読んできたどんな本よりも、生と死について深く考えさせられてしまった。絵本だって本当に侮れない。オトナにこそ読んでほしい一冊でした。

「かんがえなきゃいけないことが いっぱい あるなあ。」

 

と、いうわけで。

ヨシタケシンスケさんの絵本を7作品。紹介させていただきましたが、いかがだったでしょうか。いやー、絵本も良いもんですね。いままであまり絵本を読むということはしていなかったのですが、これをきっかけに絵本の世界にも飛び込んでみようと思いました。

何が言いたいかというと。
「立川まんがぱーく」ではキッズコーナーで子どもたちと一緒に絵本を読むのがおすすめですね。

またおじゃまします、ありがとう「立川まんがぱーく」。本当に楽しいところです。
一度行くべきだ、とは言いません。

何度でも訪れたまへ。

以上。