どうも、-ATrACTレコード-店長代理・吉野シンゴです。お久しぶりです。
今回は、私の愛してやまないジュディマリについて、徹底的に語っていきたい所存でござい。
私が’JUDY AND MARY’に出会ったのは高校1年の頃。それまでの私は’Mr.Children’大好き芸人で、音楽において重視していたのはメロディよりも何よりも、歌詞でした。私はミスチルの一番の魅力は歌詞にあると思っておりましたし、今でもその考えは変わっておりませんが。そんな折、ふとした拍子(たしかアニメ『るろうに剣心』のオープニングだったかな)に耳にしたジュディマリの楽曲にとんでもない衝撃を受けたのでした。な、なんだこの耳あたり。歌詞は正直よく分からんし、るろ剣に合っているとも思えないが、とにかくメロディの心地良さが過ぎる。そのイントロから私の耳を釘付けにした然る後、釘を抜かずに本編へと突入した『るろうに剣心』を尻目に、私はBOOK・OFFへ彼らのCDを求め、自転車こいで、海を見に行く。夜明けの空に太陽をめがけ。
そんなわけで’JUDY AND MARY’は高1のガキンチョである私に歌詞に囚われない自由なメロディの素晴らしさを颯爽と説き、私の聴く音楽の幅を押し広げてくれたのです。歌詞に縛られる狭い世界からのインザスカイ。一見(一聴?)訳の分からない歌詞の数々が、音楽にジャストフィットして歌いあげられるその様に、私はいたく感動したのです。
個人的に、ジュディアンドマリーというバンドのいちばんの魅力は、その圧倒的なメロディセンスだと思っております。そこに’YUKI’のちょっと不思議ちゃんな歌が乗っかると最強になるわけだ。あとYUKIが可愛い。今でも可愛い。もう46歳だぞ。年を取るということを知らないのかなこの人は。可愛い。
今回は、そんな小さな頃から(高1から)聴いてきたジュディマリの名曲たちを私の好きなようにランキング付けさせていただきましたので、今から大発表していきたいと思います。
それじゃあ、行ってみよう。レッツゴー、グレイトエスケープ。
第31位:自由が生まれる瞬間に、深く礼をしよう!
『The Great Escape』JUDY AND MARY
開幕はもちろんこの曲で。『The Great Escape』。
出だしっからの、うっきうきしちゃうようなリズム感がたまりません。「with Whiskey Bon Bon 遠くまで どんどん」。この韻の踏み、最強。
なんかもう、全てを放り出したくなった時とかに聴くと好いと思います。ものすッごい開放感が心地良い!自由ってたぶん、こんなかんじ!
第30位:さよならは言わないでね。願いは、「ひとつだけ」。
『ひとつだけ』JUDY AND MARY
‘JUDY AND MARY’最後のアルバムの、最後の一曲、『ひとつだけ』。
解散に際しての、これが最期のメッセージなのだと私は受け止めました。ここにきて、初期の疾走っぷりを彷彿とさせるメロディライン。「風の向こうに 夏が待ってる」めちゃくちゃ爽やかに一発ノックアウト。なんで、こんな良い曲を残して、解散なんて。
「さよならは言わないでね 願いはひとつだけ」それはこっちのセリフだ。
第29位:深すぎた傷跡が、消えないとイイナ。
『あなたは生きている』JUDY AND MARY
記念すべき第29位は、1995年発表のアルバム『MIRACLE DRIVING』収録の『あなたは生きている』。
「叶わない約束を 待ってる」
疾走感あふれる曲調からは想像もつかないほどの切ない歌詞。いや、疾走感にはあふれてないな。どちらかというと同じところをずっとぐるぐる走り回ってるかんじがする。
「ねぇ、あれは夢なのかしら…?」
第28位:ガラスでできた瞳は、滲む。未来見つける。
『グッバイ』JUDY AND MARY
「大事なものは口に出せば消えるもの」
ノスタルジックが過ぎるぞ。なんでか、子供の頃を思い出して泣きそうになってしまう一曲。
Cメロの揺さぶり方がニクいなぁ…。
「思い出したの まだ 外の世界が遠かった日」思えば遠くへ来たもんだ。
第27位:愛情でも嘘でも、やさしくしてちょうだい。
『ラブリーベイベー』JUDY AND MARY
「見つめられたならキュッとキュッとなるラブリーベイベー」
ま、この滅茶苦茶さが彼らの魅力なんですよ。ワケわかんねえ。と聴いているうちにいつの間にかハマりに嵌ってしまっている。まったく、恐ろしい。
「べリべリプリティグットフェイスラブボウイ…」
第26位:蜃気楼の真ん中で。
『DAYDREAM』JUDY AND MARY
初期の大傑作『DAYDREAM』。この曲は雰囲気が全然違うんですよね。
孤独な少女の、それでも力強い叫びのような。そんなかんじ。クールなジュディマリも、また良い。
「道端の花をにぎりしめたままこわれてく心 どうか泣かないで……」
第25位:イェ――――――――――イ!
『ナチュラルビュウティ’98』JUDY AND MARY
はいきました。謎・オブ・ザ・謎。それが気持ち良い。
「”ギュウイーン!”とないてるエフェクターにキスしてスウィートな雰囲気つくってる2人をムシして
あたしはブレーキいらないスーパーカー
おそわれる青!イヤヨ!ジャマしないで」
もう、何が何だか。スイートじゃなくって「スウィート」ってところに意地を感じますね。
否応なくテンションをぶち上げてくれる一曲です。
第24位:2人でいよう。はなれてしまわぬように。
『Cheese “PIZZA”』JUDY AND MARY
むちゃくちゃにポップでむちゃくちゃに幸せで。
「ぬけるような青空で チーズピザたべよう」
まだ恋も知らないような青い2人の、可愛らしい曲ですね。
第23位:あたしのライフワーク、大地に響け。
『ミュージックファイター』JUDY AND MARY
デュビデュビバッパデュビデュバッパッパ
デュビデュビバッパデュビデュバッパッパ
デュビデュビバッパデュビデュバッパッパ
デュビデュビバッパデュビデュバッパッパ
Hu オー イェーイ
デュビデュビバッパデュビデュバッパッパデュビデュビバッパビデュバービーデュ
デュビデュビバッパビデュビデュバッパッパデュビデュビバッパビデュ イェーイ
第22位:あの日あの道に枯れてく名もない花の色を思い出した。
『イロトリドリ ノ セカイ』JUDY AND MARY
ひときわ異彩を放つ、しかし正真正銘の名曲『イロトリドリ ノ セカイ』。
「シアワセの沈黙に言葉を失くそう」
色とりどりの世界な筈なのに、色を感じないのは何故か。
第21位:さぁ!機関銃リズムでフラリでかけよう。
『ランチ イン サバンナ』JUDY AND MARY
不思議なリズム感がクセになる一曲。歌詞もほんと不思議ちゃん。
第20位:退屈な毎日の出口を探して。
『彼女の大切なもの』JUDY AND MARY
「勢いで切った前髪が思ってたよりも気にいって 明日は何かが変わるような そんな気がしてた月曜日」
何故かこのフレーズが頭から離れない。平凡な毎日から抜け出したいのかな、無意識的に。
何かに行き詰まったらこの曲を爆音で聴くようにしています。
第19位:彼は友ダチ。
『ジーザス!ジーザス!』JUDY AND MARY
彼女のいる男友達に絶賛片思い中の女の子の歌。可愛い。
第18位:途方にくれた私達は、笑わなくちゃとせいいっぱいだ。
『LOLLIPOP』JUDY AND MARY
滅茶苦茶に切ない歌詞。ジュディマリ屈指の切なさ。
なのに、なのにその切なさを微塵も感じさせてやるもんかと言わんばかりのPOPな曲調。
なんて天邪鬼。でもたぶん、その実めちゃくちゃ強がってるんですよ。で、曲が終わった後に泣くんです。
大好き。
第17位:愛をもっと。自由をもっと。
『mottö』JUDY AND MARY
好き勝手やりやがるな。
「完璧なのは可愛くないでしょ? 見逃してネー」
ごちゃごちゃ感がぐっちゃぐちゃ。ワケわかんないと思うけど本当にワケわかんない曲。
第16位:このステキなうたは、あたしを強くする。
『ステキなうた』JUDY AND MARY
これまたノスタルジックを喚起されちゃう。地元の、ひとりで歩く下校の道を思い出す。
「何度もわかりたくて確かめる あたしのいる場所確かめる」
唯一無二の切なさが漂う泣き曲。
第15位:本当もウソも興味が無いのヨ。
『Over Drive』JUDY AND MARY
ジュディの代名詞と言えば、『Over Drive』!
無邪気さが滲みだして止まらない、史上最強の楽曲です。
「あぁ夢はいつまでも覚めない 歌う風のように」
第14位:絵具をしぼって、虹色に塗りつぶそう。2人で。2人で。
『おめでとう』JUDY AND MARY
ストレートで真っ直ぐなお祝いの歌、なハズなのに。
どこか影を感じてしまうのは私だけだろうか。
ものすごい開放感なんだけど、それまでの束縛に対する鬱憤晴らしが過ぎるような。
なんだろうな、一筋縄ではいかない闇を感じるんだよね。なんなんだろうね。
「虹色に塗りつぶそう」の「塗りつぶそう」「つぶそう」に鳥肌が立つ。
第13位:STOP!! この時を止めてよ どうか……
『LOVE ME DO』JUDY AND MARY
サビの、不思議なリズム感が妙に癖になる。
「STOP!! この時を止めてよ どうか……」
このフレーズのメロディラインが輝きすぎて直視できない。
第12位:それはなぜかとてもせつない。
『ラッキープール』JUDY AND MARY
なにがラッキーなのかはよく分からないが、とにかく『ラッキープール』なのである。
「ラッキープール 小さな庭にだして 大きな海にしよう 豪華なバカンスじゃないけど たまにはいいもんね」
なんて無邪気なうたなんだろう。と思いきや、途端に切なくなるのホントやめてほしい。
日常に潜む一瞬の切なさを垣間見ちゃうような、そんな曲。
第11位:長いまつ毛とおしゃべりと、よく動く足をばたつかせてる。
『Oh! Can Not Angel』JUDY AND MARY
片想いの曲って、問答無用で良いよね。って確認を50回くらいできちゃう曲。
第10位:プラチナの勇気をください。傷だらけでむきだしの足に。
『プラチナ』JUDY AND MARY
ド深夜にいきなりこの曲を爆音で流したくなる衝動に駆られることがよくある。
「空は今日もこんなに白いのに」
第9位:風がかき乱すように流れ去る透明のあなたの夢を見ていた。
『Blue Tears』JUDY AND MARY
これまた初期の大傑作『BLUE TEARS』。
初っ端からアクセル全開みたいなね。あの飛び出し方、好きです。
少しでも触れようものなら一瞬で崩れてくれそうなその繊細さがたまりません。
第8位:真綿のような2人は夕焼けに影をつくる。細くなる。小さく泣いてる。
『クラシック』JUDY AND MARY
すっごく壮大に泣かせてくる。
曲調からなんか壮大感が滲み出て溢れかえってる。
「震える想いは 今も生きてるわ」
ノスタルジックとはまた違う涙が止まらない。
第7位:季節が変わってゆくたび、あたしたちは歩きだす。
『ドキドキ』JUDY AND MARY
これはノスタルジー。ザ・ノスタルジー。ニッポンノスタルジー選手権大会金賞。
それを微塵も感じさせない曲調がまた憎いね。サビとかハモっちゃうしね。ノリノリじゃん。
俺の、永遠の青春のうたです。
第6位:クラッカーとチーズとワインでフル回転のスクリュウはグウ!!
『くじら12号』JUDY AND MARY
不思議ちゃん枠です。だいたい『くじら12号』って何ですか。11号まではどこにいるの。
とってもパワフルな演奏とぶっ飛んだ歌声で、大概のことはどうでもよくなっちゃう、そんな曲。
「まだ誰も知らないあの空の果ては きっと 眩し過ぎて見えない」
この歌詞、すっごく好き。結局、先のことは見えないもんなぁ。
第5位:忘れてゆくもの。捨ててゆくもの。私が信じたもの。
『風に吹かれて』JUDY AND MARY
遂に宇宙規模。永遠に銀河の風に吹かれだす。
何故かものすごい懐かしさを覚える曲で、永遠に聴いていられる心地良さを孕む。
壮大なんだよなぁ、世界が。
「変わっていく私も変わっていく景色もいたずらに時を滑って
もし生まれ変わって違う私でも 永遠に銀河の風に吹かれて」
第4位:あなたの光で、あたしをみつけて。
『あたしをみつけて』JUDY AND MARY
この曲をYUKIがアカペラで歌うポカリスウェットのCMが大好きです。いちばん好きなCM。
ジュディマリ解散、その間際の心の叫びなのではないでしょうか。
「心に錆び付いて 取れないあの日の言葉を」
なんでこんなに沁み込むのだろうか。
第3位:想い出はいつもキレイだけど、それだけじゃおなかがすくわ。
『そばかす』JUDY AND MARY
出だしっからジュディマリ節全開な、パンクでロックな失恋曲。
なんでこんなに切ない歌詞をこんな曲に乗せようと思ったのか。
「本当は切ない夜なのに どうしてかしら あの人の笑顔も 思い出せないの」
鳥肌、立ちっぱなし。私の音楽人生の中で、これほど衝撃を受けた曲はありません。
第2位:愛しい日々は旅を終えて、赤道線の上。
『Brand New Wave Upper Ground』JUDY AND MARY
「私の冗談を笑い飛ばしてよ」。
曲調も歌詞も、言葉にできない魅力にあふれてる。
言葉にするのが私の仕事なのだけど、この曲は本当に言葉にできねぇ。
冗談みたいに掴めない曲。ジュディマリのすべてを詰め込みました、みたいな。寂しい。
第1位:何よりも大切なこと。手を繋ごう。
『散歩道』JUDY AND MARY
いちばん好きなのは、『散歩道』。
なんでもない「何よりも大切なこと」を教えてくれる、素晴らしい曲です。
なんとなくただ過ぎ去っていく毎日に、気が付かないだけで。
大切なものはそこら中に転がっているんだと教えられたようでした。
「少しだけやさしくなって 夕暮れにも早く気付く」
はい、以上が私の大好きな’JUDY AND MARY’オススメ曲ランキングでした。最初はベストテンくらいにしようと思っていたのにね、あれもこれもと好き勝手に書いていったらとんでもない長さになってしまいました。もう、全曲オススメなのでぜんぶ聴いてください。